ハクの本名は「ニギハヤヒ」…【千と千尋の神隠し】に隠された秘密
「千と千尋の神隠し」は2001年に登場したスタジオジブリ、宮崎駿作品の1つ。
アカデミー賞を受賞したことで世界レベルのアニメと認知されて話題になりました。
そんな「千と千尋の神隠し」に登場する、ちょっと不思議な美少年・ハクの本名をご存知でしょうか?
湯婆婆の下で生活する千尋を助けるミステリアスな彼ですが、実は変わった本名があるのです。
今回は、そんなハクの本名についてご紹介します!
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ハクの本名や以外なルーツが話題に
「千と千尋の神隠し」は数々の強烈なキャラクターや驚くべき展開で観る人たちを大いに楽しませる作品だと思います。
いきなり両親が豚に姿を変えたり、恐ろしく顔の大きな魔女「湯婆婆」があらわれたり(姉の銭婆もしかり)…
また、不気味な声を出すカオナシや釜爺、坊のサブ役でありながら印象に残るキャラクター性は私たちを不思議ワールドの虜にしてしまいます。
そんな個性キャラの中で、ひと際異彩を放つハク。物語後半に彼の本名が明らかにされます。
先にネタバレですが、ハクの正体…それは「コハク川」であり、本名は「ニギハヤミ・コハクヌシ」。
銭婆を訪れた千尋が白竜に乗って湯婆婆のもとへと帰る途中、千尋の胸の中で昔のある記憶が蘇ります。
コハク川は千尋が幼い頃、近くにあった川。
その川に落ちた千尋を救ったのが、コハク川の主…つまり「ハク」だったという訳です。
このハクの本名である「ニギハヤミ・コハクヌシ」のニギハヤミ。
これは、日本神話には欠かせない神「ニギハヤヒ」がルーツではないかと言われています。
ニギハヤヒは特に川の神様だと限定されている訳でもなく、不透明な扱いではあるものの、そんな捉えようのないところが「千と千尋の神隠し」におけるハクの存在と重なる気がします。
「千と千尋の神隠し」に登場する腐れ神にも秘密が…
「千と千尋の神隠し」のハクの本名。それは先述したように「ニギハヤミ・コハクヌシ」、つまり正体は川だったのです。
川というと、本作品にもう1つ登場していましたね。
千が銭湯で働き出して間もない頃、ものすごい臭気を漂わせながらやってきたあの「腐れ神」。
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千とリンが一緒になって腐れ神をお風呂に入れるシーンはとてもコミカルで印象に残っています。
その腐れ神がお風呂に浸かっている間、千はあるものが腐れ神に付いているのを見つけます。
それは自転車のグリップ。千とリンの他、銭湯スタッフが協力してそのグリップを抜きにかかります。
何とかして自転車の部品を引きずり出すと、それと一緒に大量のごみが腐れ神から吐き出されます。
この腐れ神、実は彼も「川の神」だったという事実が発覚…
そう、ハクと同じく腐れ神の正体も「川」だったのです。
もしも川に溜まったゴミが蓄積して、あのような恐ろしい異臭と外見を持つ「腐れ神」になってしまったのなら…
もう1人の川の主であるハクこと「コハク川」は、きっと美しい川のまま埋め立てられたのだと推測されます。
「千と千尋の神隠し」は川と少女のラブストーリー
スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」。
これは不思議な世界の中で繰り広げられるファンタジーアニメであると同時に、荻野千尋と本名「ニギハヤミ・コハクヌシ」こと、ハクの恋物語とも言えますね。
物語のラスト、ハクが千尋をもとの世界へと送るシーンはとてもジーンときました。
ジブリ作品にも男女の恋愛関係はありますが、「川と少女が惹かれ合う」なんてかなり奇抜な構成だと思います。
まとめ
美少年ハクの本名は「ニギハヤミ・コハクヌシ」という、何とも不思議な名前でした。
しかし、川の主だった「ハク」というミステリアスな存在が本作品をさらに面白く、そして物語を奥深いものにしたのでしょう。
ジブリ作品の特徴。それは、何度観ても新しい気付きを得られること。
今度は是非「ハクの目線」で鑑賞してみてください。